合成オピオイド”フェンタニル”。アメリカ在住者が知っておくべき危険性と対策

アメリカで急速に広がる「フェンタノール(フェンタニル)」という薬物をご存じでしょうか。

フェンタノール(フェンタニル)は、もともと医療現場で使用されていた強力な合成オピオイド(鎮痛剤)ですが、近年その悪用が増え、一般の人々にも危険が及ぶ深刻な社会問題となっています。

「フェンタノール(フェンタニル)なんて、自分には関係ない」──そう思っていませんか?この危険な考えが、アメリカに住む日本人にとってどれほど命取りになるか、ぜひ知っていただきたいのです。

特に最近では、中高生や若者が”知らないうちに”接触して命を落とす事件が急増しています。友人からもらった薬が合成されているものであったり、普通の薬と見分けがつかない製品が出回っていたりと、その脅威は日々拡大しています。日本とは異なり、こうした薬物のリスクが身近に存在するアメリカでは、「自分は関係ない」と無視することがいかに危険かを知っておく必要があります。

本記事では、フェンタノール(フェンタニル)の基本的な情報と近年の事件を取り上げ、日常生活の中でできる具体的な対策をご紹介します。自分や大切な家族を守るために、今こそ知識を身につけ、対策を取ってください。

少しでも多くの方に、フェンタノール(フェンタニル)の危険性とその回避方法を知っていただければと思います。

この記事は、在米日本人の皆さんに向けた内容です。日本では一般的に「フェンタニル」「ナルカン」と表記されますが、この表記ではアメリカで通じにくく、緊急時に言葉が伝わらず最悪の結果を招く可能性があります。そのため、本記事では「フェンタノール(Fentanyl)」や「ナーカン(Narcan)」といった、アメリカでの発音に基づいたカタカナ表記を優先的に使用しています。在米の皆さんには、万が一の際に備えて、この呼び方に慣れていただければ幸いです。

もくじ

フェンタノール(Fentanyl)とは

フェンタノール(Fentanyl)は、医療現場で使用される非常に強力な鎮痛薬(合成オピオイド)で、手術後の痛みや末期がんなどの重度な痛みの緩和に用いられています。その効力はモルヒネの約50倍、ヘロインの約100倍とされ、ごく少量でも命に関わるリスクがあるのが特徴です。

フェンタノール(Fentanyl)の致死量はおよそ2ミリグラム(画像参照)。ほんの数粒の塩程度の量で命を奪うことができます。

問題は、アメリカでこのフェンタノール(Fentanyl)が違法に製造・流通していることで、近年、若者を含む多くの命がこの薬物によって失われています。これは、アメリカに住む日本人の子どもたちにも他人事ではありません。

違法なフェンタノール(Fentanyl)は、他の薬と見た目が酷似しているため、鎮痛剤や抗不安薬、さらにはキャンディのように偽装されて販売されるケースも増えています。若者の間では「このキャンディ一度試してみない?」とSNSで誘われることがあり、知らずに摂取してしまうリスクが急増しています。実際、学校や友人関係を通じて意図せず接触してしまうケースが多発しており、いまや家庭や学校の枠を越え、どこでも起こりうる問題です。

Department of Family Services

フェンタノール(Fentanyl)の流通は主にアメリカ南西部のメキシコとの国境を通じて増加しており、アリゾナ州、カリフォルニア州、ニューメキシコ州、テキサス州などが中心となっています。これらの州は、国境を越えた密輸が行われやすく、密輸業者が使うルートの主軸となっているため、他地域に比べてフェンタノール(Fentanyl)の過剰摂取や関連する死亡率が高いので、この地域にお住まいの方は特に注意が必要です。身近にあるということを覚えておいてください。

また、DEA(麻薬取締局)は2023年に77万錠以上の違法フェンタノール(Fentanyl)錠剤と約1,200キロの粉末を押収しています。アメリカのどの地域にも危機が及んでいることが分かります。特に違法な錠剤が他の合法薬に似せて作られるケースが増え、若者が誤って摂取するリスクが高まっているため、教育や早期介入が重要な役割を果たすのです。

2023年にLEO(法執行機関)が押収した違法フェンタノール(Fentanyl)を含む錠剤は1億1500万錠以上です(画像参照)。これは押収したものでこの数ですので、未押収のものはそれよりも多いです。現在の日本の人口は約1億2600万人ですので、どれだけ多いか分かって頂けたかと思います。

NIDA

近年の事件

アメリカでは、若者のフェンタノール(Fentanyl)による過剰摂取と死亡が大きな問題となっています。

最新のCDCの暫定データによると、2023年に全米での薬物による過剰摂取による死亡者数は10万7543人で、その主な原因がフェンタノール(Fentanyl)です。2019年から2020年にかけて、若者の過剰摂取による死亡率は2倍に増加。2022年には14~18歳のうち、毎週約22人が過剰摂取で命を落としているのです。

フェンタノール(Fentanyl)関連の死亡は若者の死亡原因の上位にきていることから、家庭や地域社会での対策が急務となっています。

10代が犠牲になった事件

10代の事件
  • アリゾナ州フェニックス(2023年)
    2人の高校生が、友人から受け取った偽造薬を摂取し、短期間で命を落としました。いずれもフェンタノール(Fentanyl)が混入されていたことが判明し、地域では若者への薬物教育が強化されています。アリゾナ州はオーバードーズによる死亡者が多い地域です。​→記事
  • カリフォルニア州ロサンゼルス(2022年)
    ロサンゼルスのハリウッド地区にある高校で、15歳の女子生徒が、フェンタノール(Fentanyl)を含む偽造鎮痛剤を摂取し、学校のトイレで死亡するという痛ましい事件が発生しました。この錠剤は、彼女が友人と一緒に近くの公園で購入したとされ、鎮痛薬に似せて作られたものでした。彼女と一緒に薬を摂取したもう一人の生徒も過剰摂取で意識不明の状態で発見されましたが、命を取り留めました。​​→記事
  • ワシントン州シアトル(2022年)
    シアトルで16歳の少年がSNSを通じて購入した抗不安薬だと思われる薬を服用した結果、フェンタノール(Fentanyl)中毒で命を落とすという悲劇的な事件が起こりました。薬は偽造されたもので、少年は服用後すぐに死亡しました。この事件は、合法薬に見える偽造薬がいかに危険であるかを浮き彫りにしました。特に若者にとっては、見分けが難しく、思いもよらぬリスクにさらされるケースが増えています。​→記事
  • カリフォルニア州サンディエゴ(2021年)
    サンディエゴに住む17歳の男子高校生が、友人から受け取った偽造のオキシコドン錠剤を摂取し、致死量のフェンタノール(Fentanyl)を含んでいたため死亡しました。この事件の背景には、SNSを通じて若者が違法薬物にアクセスしやすい状況がありました。逮捕された犯人は、Instagramを利用して薬物取引を行っており、他にも若年層をターゲットにしていたとされています。​→記事

上記の事件から分かるように、死亡する若者のほとんどがそれがフェンタノール(Fentanyl)だと知らなかったのです。そしてInstagramやTikTokといったSNSからニセの頭痛薬やニセの抗うつ剤を購入していること。このことを親がきちんと認識しておく必要があるのです。

乳幼児が犠牲になった事件

さらに被害は中高生だけに限りません。

アメリカではフェンタノール(Fentanyl)により乳幼児が命を落とす事件が相次いでおり、特に近年はいくつかの重大な事件が報告されています。

乳幼児の事件
  • ワシントン州エベレットでの3件の中毒事件(2024年)
    エベレットで1週間の間に3人の乳幼児がフェンタノール(Fentanyl)中毒を引き起こした事件がありました。11か月、6か月、そして13か月の子どもたちが重篤な状態で救急搬送されました。そのうち13か月の幼児は病院で死亡が確認されました。他の2人はナーカン(Narcan)を投与されて一命を取り留めましたが、事件は大きな衝撃を与え、薬物管理の重要性が再認識されるきっかけとなりました​。これらの事件がすべて同じ家庭内で発生したと考えていますが、事件の詳細は現在も調査中です。→記事
  • オレゴン州ポートランド(2023年)
    2歳の幼児が錠剤を摂取し死亡する事件が発生しました。子どもの母親はCPR(心肺蘇生)を試みましたがその後現場から逃走。適切に処置をしていれば子どもの命は助かっていたといいます。オレゴン州毒物センターによると、6歳以下の子どもがフェンタノール(Fentanyl)を摂取する事件が急増しており、その多くが家庭内で発生しているということです。→記事
  • ニューヨーク州ブロンクス(2023年)
    ブロンクスにある保育施設で1歳の男児が亡くなり、他の乳幼児3人も意識不明や重篤な状態で搬送されました。捜査によると、保育所で使われている布団の下にフェンタノール(Fentanyl)が1キログラム近く隠されていました。この量は50万人以上の命を奪えるほどの致死量で、経営者らは薬物取引に関与していたと見られています。この事件は全米で大きな関心を集め、保育施設の安全対策の見直しが求められるきっかけとなりました。→記事
  • カリフォルニア州サンフランシスコ(2022年)
    カリフォルニア州サンフランシスコの公園で10か月の乳児が遊んでいる最中に中毒症状を起こしました。乳児は公園の芝生で遊んでいる最中に倒れ、ナニーが異変に気付き救急車を呼びました。すぐにナーカン(Narcan)が投与され、一命を取り留めましたが、調査ではフェンタノール(Fentanyl)の粉末が芝生に付着していた可能性があると考えられています。この頃から公共スペースでも蔓延していることが明らかになり、特に小さな子どもがいる家庭では警戒が求められています。→記事

アメリカでは現在、公園やデイケア・プリスクールでのフェンタノール(Fentanyl)中毒の危険が現実のものとなっているのです。

フェンタノール(Fentanyl)は見た目が小さな錠剤や粉のような形状で、子どもが気づかずに触れたり、口に入れてしまう可能性があります。子どもが手に取りやすいように見た目をあえて可愛くした”Rainbow Pills (Rainbow Fentanyl)”と呼ばれるものも多数出回っています。

公共の場や施設では、誰が何を落としていくかわからないため、細心の注意が必要です。普段遊ぶ公園も慎重に選んでください。

Rainbow Fentanyl

日本では薬物が身近でなく、反社会的勢力などが使うようないわゆる”映画・ドラマの世界”で、あまり馴染みがないかもしれません。しかしアメリカでの生活では薬物リスクが身近にあることを認識する必要があります。

子どもが安全に過ごせるよう、常に目を配ることが大切です。

フェンタノール(Fentanyl)の症状

フェンタノール(Fentanyl)を摂取すると、数分以内に症状が現れることが多いです。

非常に強力で即効性があるため、摂取後すぐに次のような症状が始まる場合があります。

  • 呼吸が浅くなる、または止まる
    呼吸をつかさどる部分に影響がいくため、息がうまくできなくなります。最初はゆっくりとした呼吸になり、重症になると呼吸が完全に止まることもあります。息苦しさや無呼吸が続くと、体に酸素が行き渡らず、命に関わる危険が生じます。
  • 意識がぼんやりしたり、反応が鈍くなったりする
    フェンタノール(Fentanyl)の影響で頭がぼんやりし、周りの出来事に反応できなくなります。ひどい場合には、目を覚まさない昏睡状態に陥ることもあります。
  • 瞳孔が極端に小さくなる
    中毒になると、目の黒い部分(瞳孔)が針のように小さくなります。これは薬物が原因で起きる特徴的な症状で、周りの光に反応しづらくなります。
  • 肌や唇が青白くなる
    呼吸が十分にできず、体に酸素が不足すると肌や唇が青白く変わります。この青白い色は酸欠状態のサインです。特に、倒れて呼吸が止まっている場合は緊急事態です。
  • 吐き気や嘔吐が出る
    吐き気や嘔吐を引き起こしやすく、特に大量摂取した場合に多く見られます。嘔吐が続くと脱水症状や窒息を引き起こすリスクが高まります。
  • 血圧が下がり、脈が遅くなる
    フェンタノール(Fentanyl)によって血圧が下がり、心拍も遅くなるため、全身の血の巡りが悪くなります。特に意識がない場合や呼吸が止まっている場合は、一秒を争う事態です。

こうした症状が現れたら、速やかに救急車を呼びましょう。

Comprehensive Wellness Centers

現在、フェンタノール(Fentanyl)の過剰摂取による症状を緩和するための効果的な方法はナーカン(Narcan)しかありません。

ナーカン(Narcan)はオピオイド拮抗薬と呼ばれ、体内でフェンタノール(Fentanyl)や他のオピオイド薬の作用を阻害し、過剰摂取による呼吸抑制や意識障害を一時的に改善します。

ナーカン(Narcan)を投与すると、呼吸や意識が回復する場合がありますが、あくまで一時的なものであり、速やかな医療機関での処置が必要です。

フェンタノール(Fentanyl)は他のオピオイド薬と違い特に強力で作用時間も長いため、場合によってはナーカン(Narcan)を繰り返し使用する必要があることもあります。そのため、緊急時には速やかにナーカン(Narcan)を使用しつつ、救急車を呼び、医療の助けを待つことが重要です。

ナーカン(Narcan)がない状況=死に直結するのです。

各自治体、School Districtやクリニックなどでは、市民に繰り返しナーカン(Narcan)を常備するよう呼び掛けています。アメリカに住んでいるすべての人に向けた、命に関わる警告です。「日本人の私は関係ない」と思わず、必ず常備するようにしましょう。

親ができること

フェンタノール(Fentanyl)の危険性が身近にあるアメリカで子どもを守るには、親として具体的な準備が必要です。

ただ「気をつけて」と声をかけるだけでは不十分で、家庭での安全対策を積極的に講じることが求められます。親が適切な知識や対応方法を身につけることで、緊急時に命を救う力となり、子どもにも安心感を与えられます。

以下では、親が今からできる5つの具体的な対策を紹介します。

CPR(心肺蘇生法)について学んでおく

フェンタノール(Fentanyl)による急性中毒は呼吸停止など命に関わる症状を引き起こします。

そのため、万が一の際にCPR(心肺蘇生法)を行えるように準備することが重要です。各自治体や医療機関では定期的にCPR講習が開かれているため、時間を見つけて参加してみてください。英語が苦手でも大丈夫!これは日本に帰ってからでも一生役立つものです。

知識と実践を積んでおくことで、緊急時に冷静に対応できる力をつけ、大切な人の命を守れるようになります。

薬物に対する正しい知識を持つ

フェンタノール(Fentanyl)をはじめとする薬物について正しい知識を持つことは、親としての責務です。

フェンタノール(Fentanyl)の強力な効果や、その危険性を知らないと、誤った対応をしてしまうリスクもあります。オンラインでの情報収集や専門家の講習を受けるなど、定期的に情報を更新し、子どもに伝えやすい言葉で理解するよう心がけましょう。

また、薬物に関する知識は子どもとのコミュニケーションにも役立ちます。

ニュースを定期的に確認し、子どもと共有する

薬物の流行やフェンタノール(Fentanyl)の悪用について、定期的にニュースや最新情報をチェックしましょう。

特に、フェンタノール(Fentanyl)入りの偽造薬が流通している状況や、新たな事件の事例を知っておくと、子どもとリスクについて話す際の参考になります。ニュースをもとに親子で話し合い、実例から学ぶことで、子どもも自然と警戒心を持てるようになります。

ナーカン(Narcan)を用意しておく

ナーカン(Narcan)は、オピオイドによる急性中毒を緩和する薬で、一時的に呼吸を回復させることができます。

Caron Treatment Center

上記で述べたとおり、フェンタノール(Fentanyl)には現在ナーカン(Narcan)しか効果がありません。各自治体や薬局で手に入れることができるので、正しい使用方法を事前に確認しておくといいでしょう。

緊急時の対処法を学んでおく

フェンタノール(Fentanyl)による中毒症状が現れた際、迅速な対応が命を救う鍵となります。

意識や呼吸が停止した場合の行動や、救急への連絡手順を学び、家族全員がスムーズに対応できるようにしておきましょう。毒物管理センターの連絡先や、近くの医療機関をあらかじめ確認し、子どもと緊急時の対応手順についても共有しておくと安心です。

子ども向けの対策

では子どもに対してはどのように対策を促せばいいでしょうか。

ティーンエージャーに対しては、薬物に関するオープンな会話をすることが大事です。

フェンタノール(Fentanyl)がいかに危険かを伝え、その効果や致死量、偽造薬に混入するリスクなどを具体的に説明することで、実感を持ってもらうことがポイントです。

また、SNSや友人関係を通じて薬物に出会う機会があることを理解し、どんな場面で気をつけるべきか、何かあった時はすぐに親に相談できることを伝えておきます。特に、見慣れない薬や見慣れた薬に似たものに絶対に手を出さない、他人からもらったものは摂取しないといったルールをしっかり共有しましょう。

さらに、学校やコミュニティで実施される薬物教育のプログラムやセミナーに積極的に参加させ、知識を持つ友人を増やすことも効果的です。親子でフェンタノール(Fentanyl)について話し合い、ティーンエージャーが安全を保つための意識と判断力を養うことが大切です。

次に乳幼児に対する対策です。

乳幼児をフェンタノール(Fentanyl)の危険から守るには、家庭内の安全対策が必要不可欠です。

まず、家の中に薬や、その他危険物がある場合、必ず施錠できるキャビネットに保管し、手の届かない場所に置いておきます。家の外でフェンタノール(Fentanyl)に触れるリスクがある場合も考慮し、薬物や錠剤が落ちている可能性のある場所を避けるように気をつけましょう。

「フェンタノール(Fentanyl)が家にあるなんて」と思うかもしれませんが、記事の冒頭で述べた通り、もともと医療現場で使用されていた強力な鎮痛薬。日本では3~4泊していたような手術も、アメリカでは日帰りで行うことがよくあります。その際、鎮痛薬としてオピオイドを処方されることが想像するより多いのです。

もしもに備えたい場合、オピオイド鎮痛薬を処方しないという選択もできます。

筆者の配偶者は数年前大きな手術をしてオピオイド鎮痛薬を処方されましたが、当時1歳前の子どもが家にいました。そのため家に帰るなりゴミ箱に捨て、念のためすぐに外の大きなゴミ箱に捨てました(痛みを我慢することを選択したようです)。

また、乳幼児は何でも口に入れがちなので、外出中や公共の場で床に触れさせないよう注意し、常に見守ることが大切です。子どもが何かを拾って口に入れる前に必ず確認し、見慣れないものには絶対に触れないよう、日頃から言い聞かせておくと良いでしょう。

まとめ

近年、フェンタノール(Fentanyl)などの薬物によって、尊い命が突然奪われてしまう悲しい出来事が後を絶ちません。ほんの一瞬の偶然や些細なきっかけで、かけがえのない子どもたちが命を失っている現実は、親にとって計り知れないほど辛いものです。

自分よりも大切な存在である子どもが、もし薬物によってこの世からいなくなるとしたら…それは親にとって、宝物を失う以上の喪失感と苦しみを伴います。誰よりも笑顔を守りたかった存在が、ほんの一瞬の油断で取り返しのつかない事態になる危険が、今のアメリカには確かにあるのです。

どうか、薬物の恐ろしさと、日常に潜むリスクを「他人事」だと思わず、今すぐ真剣に向き合ってください。子どもたちを守るために、親としてできることを考え、一歩を踏み出すことが、何よりも大切な命を守るための最善の行動なのです。

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